よろこんで!**してみました。

アラフィフ男子が、何気ない日常生活で楽しいと思うことを、つれづれに書く雑記ブログ。美術・落語・スポーツ観戦・グルメ・お酒に旅行等々。たまには、なにか語ることもあるかも・・・

美術展:「ジョルジュ・ブラック展」@パナソニック汐留ミュージアムに行ってみました(2018/5/20)

昨日、東京都庭園美術館に行った記事を書きましたが、その前に行った展覧会です。

新橋駅から美術館への途中ではJRAオークス、ダービーのイベント(あまり人はいなかったですが)をしていて、そういう季節かと思いながら、汐留のパナソニック汐留ミュージアムに向かいました。

 

ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容-メタモルフォーシス」は2018/4/28~6/24までで、まだまだ会期も十分あります。13:00過ぎから見ましたが、人は多くなく、そこそこいるという感じです。

ブラックというと言わずと知れたピカソと並ぶキュビズムの巨匠で、私の印象は、ギターを分解して平面化した絵で画面のイメージは一面茶色なものや、新聞や雑誌の文字をコラージュした作品等、色調は地味で、なんとなく頭で考えさせるような絵が多いと言う感じです。(すみません。貧困なイメージだと思いますが、あえて本音で書きます)展覧会でも、あれば見るけど、わざわざ見に行かないという感じです。(すみません。おじさんにはわかりにくくて)

では、なぜ、見に行ったかというと、ブラックのアクセサリーがメインだったからです。ブラックの晩年に近い頃、ジュエリーのアクセサリーのデザインなどをしていたとのことで、パンフレットを見たとき「これはブラック?」と思えるほど、単純に綺麗だと思ったので、生で見たくなり、行きました。

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展覧会は最初の一部ではブラックの初期の絵画1点、ブラックらしい絵画2点が展示され、それに続き、アクセサリー・彫刻等のデザインが並びます。デザインの形態などキュビズムらしい絵になっているのですが、これがデザインとしてみると、面白いと思えるものが多かったです。(例えば、パンフの左側の二匹の蝶と赤い花のような図柄がデザインです)二部では、展示室が暗くなり、そのデザインを元に作成された陶器が並びます。そして三部ではいよいよデザインから作成されたアクセサリーが展示されています。(パンフの右側の二匹の銀の蝶と赤い宝石で作られたアクセサリーは左のデザインを元にしています)キュビズムらしい図柄がアクセサリーとなって具現化したとき、金銀や宝石の色が統合された、美しいオブジェになるのだと思い、とても感嘆しました。キュビズムって、私などは造形の奇抜さや理論に目が行きがちなのですが、純粋にデザインとして優れていて、何か魅了されるものがあるんだなぁ、と実感として感じました。

展示では、床に光でちょっとしたアニメーションを映し出していて、これも、さりげない演出で、私は好きでした。

四部ではさらにガラス彫刻やブロンズの彫刻が展示されています。私は特にドームのガラス彫刻の色使いが鮮やかで印象に残りました。

最後の五部では室内装飾としてモザイク画、ステンドグラス、タペストリーなどが並んでいます。キュビズムの造形とモザイク画も相性が良いなと思います。

何回も書きますが、私はキュビズムを理解しているとは到底言い難いですが、三部のアクセサリーを中心に、単純に色や造形に対して「きれい」「おもしろい」という感覚で楽しめる、おもしろい展覧会だったと思います。

汐留ミュージアムはあまり大きくないので、肩の力を抜いた感じで楽しめます。また、駅から濡れずに行けるので、これからの雨のシーズンにはいいかもしれません。日テレなどがあり、周りに飲食店もありますので、前後で食事などしても良いかも。

なお、汐留ミュージアムのサイトに行くと100円割引のページもあります。スマホで表示すると100円引きになるので、忘れずに。(汐留ミュージアムでは他の展覧会でも割引はありますね)

panasonic.co.jp